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表紙を飾った花たち

出典の説明は旧仮名遣いものは、そのままとし、パソコンで簡単に変換できるものにしました。
このページの花たちの写真は、webmasterが撮影。

季節の花

ヒャクニチソウ (百日草 ジニア) [ヒャクニチソウ属] きく科 ヒャクニチサウ チョウキュウサウ (百日草)[菊科]

 舌状花がいつまでもしおれず、長期間鑑賞に堪えるから百日草。メキシコ原産。花壇、鉢植え、切花用に植栽される春まき1年草。
 茎は直立して高さ60~90㎝。
 葉は対生。無柄で基部は茎を抱く。
 花は7~10月、頭花は径3㎝ぐらい。大輪で15㎝以上、一重、八重、カクタス咲、ポンポン咲など多くの園芸品種がある。花色も多い。

[wiki]

百日草-1 百日草-2 百日草-3 百日草-4

 北亜米利加原産ノ一年生草本デ全體ニ粗毛ヲ有シ、茎ハ高サ二三尺二達シ、葉ハ心戕卵形ヲナシ、全邊デ先端尖リ、基脚ハ茎ヲ抱キ、對生デアル。
 七月ヨリ十一月ニ亙リ花茎二三寸許ヲ有スル頭狀花ヲ各梢頭ニ単生スル美シイ草花デアル。本種ハ花形ニ単辯、重辯。花色ニ淡紅、白、紫、赤等種々ノ栽培變種ガアル。[§3]


サルスベリ (百日紅 猿滑 ヒャクジツコウ) [サルスベリ属] みそはぎ科 サルスベリ (百日紅 ひゃくじつかう)[ミソハギ科]

 木肌がつるつるし、猿も滑り落ちるという言。中国南部原産。庭園に栽植される落葉高木。高さ3~7m、小枝は4稜、葉は対生、ほとんど無柄、長さ3~6㎝、厚い。
 花は7月~10月。円錐花序に次々開花するので漢名百日紅がある。がく6裂、花弁6、雄しべ多数、外側の6本は長い。花柱は雄しべより長い。春昨年枝を切り挿し木。[§1]

 和名サルスベリの語源は、木登りが上手なサルでも、滑り落ちるほど樹皮が滑らかという例えから名付けられている。花が咲く期間が長いことから、ヒャクジツコウ(百日紅)の別名もあり、漢名もまた百日紅である。
 英語名 Crape myrtle は、ギンバイカ(myrtle)の花に似て、花弁がちりめん(crape)のように縮れていることから。 中国南部原産。世界の熱帯各地に分布する。日本へは江戸時代以前に渡来したと言われている。日本では植栽樹として、庭や公園、寺社などで見られる。
 広葉樹の小高木。熱帯地域ではない日本などでは落葉樹である。樹皮は見るからに滑らかな表面をもち、全体に淡褐色で、所々がはげ落ちて白く、濃淡が混じった斑模様になる。特に幹の肥大成長に伴って、特に夏に古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れて更新していく。一年枝は細く、はっきりした稜がある。混み合って植栽された幹は曲がることが多く、枝も細かく曲がる。 葉は通常2対互生(コクサギ型葉序)、対生になることもある。葉身は倒卵状楕円形、葉先はくぼむことが多い。春の芽吹きの時期はやや遅く、新葉は樹皮の色に似て赤味を帯びる。秋に紅葉し、濃い赤色から橙色を中心に、条件がよいと鮮やかに色づく。
 花期は7~10月。花は紅色または白色で、円錐花序になり、がくは筒状で6裂、花弁は6枚で縮れている。花は開花したその日で萎んでしまう一日花であるが、蕾が次々と開花するため、百日紅の別名どおり100日近く咲き続ける。[wiki]

サルスベリ_1 サルスベリ_2 サルスベリ_3 サルスベリ_4

 重二観賞用トシテ庭園二培養セラル、木本デアル。幹高サ一丈餘余リ二達シ、枝幹甚ダ屈曲シ、樹皮ハ滑澤デ猿モ攀ヂ難トテ此ノ名ガアル。
 葉ハ全邊デ對生ス。夏日梢上二紅色ノ又ハ白色ノ円錐花序ノ美花ヲ簇生シ、本花ハ開花季甚ダ長イカラひゃくじつかう(百日紅)ノ一名ヲ有ス。本種二ハ栽培上ノ變種トシテ重辯花ヲユウスルモノ等種々アル。一種こさるすべり、しまさるすべりなどノ異種ガアル。園庭園等二栽植シ紫紅色ノ美花ヲ樹梢ニ簇リ開花スル様、爛漫愛ラシイモノデアル。[§3]


ハンゲショウ (半夏生 半化粧) [ハンゲショウ属] どくだみ科 タカシログサ (ハンゲシヤウ)[ドクダミ]科

 半夏生 [コトバンク]の頃に白い葉をつけるからとも葉の半面が白いから半分化粧とも。
 本州から南西諸島、東南アジアの暖帯から亜熱帯に分布。水辺に生える多年草。臭気あり。高さ60~100㎝。
 葉は互生、有柄、長さ8~15㎝。
 花は6~7月。穂状の総状花序、花柄あり花被なく、雄しべ6~7、雌しべ1、心皮4~5。[§1] 

 ハンゲショウ(半夏生、半化粧、学名: Saururus chinensis)は、ドクダミ科ハンゲショウ属に分類される多年草の1種である。カタシログサ (片白草) ともよばれる。水辺や湿地に生え、高さ1mに達し、葉は互生する。夏に小さな花が集まった細長い総状花序をつけ、その周囲の葉が白く変色する。東アジアから東南アジアに分布し、日本では本州(秋田県・岩手県)以南から報告されている。
利尿、解毒、解熱作用がある生薬とされ、三白草(さんぱくそう)とよばれる。また観賞用に栽培されることもある。学名である Saururus chinensis のうち、属名の Saururus はラテン語で「トカゲの尻尾」(細長い花序の形)を、種小名の chinensis は「中国の」を意味している。
  特徴
 多年生の草本であり、特有の臭気があり、また精油を含む。太く長い地下茎が横に這う。そこから伸びた地上茎は高さ30~100㎝ になる。葉は互生し、葉身は卵形から披針状卵形、5~15 × 2~10 cm、先端は尖り、基部は心形、葉脈は掌状で5~7脈、葉柄は長さ 1~5㎝、幅広で背面に稜がある。托葉は膜質で一部葉柄に合着している。
 花期は6~8月。香りがある小さな花が多数集まり長さ 10~15㎝の総状花序を形成し、頂生または葉と対生状につく。花序は初めは下垂しているが、後に次第に上を向く。花期になると花序に近い数枚の葉が白くなり送粉者への広告塔となるが、花期が終わると再び緑色になる。蜜腺を欠くが、花粉を餌とする虫媒花であると考えられ、ハナアブが訪花することが報告されている。花序軸には縮毛がある。花柄は長さ2~3㎜、花基部に苞(小苞)があり、花は両性、花被を欠き、雄しべは6~7個、雌しべは3~5個の離生心皮からなる。雌しべは子房上位、縁辺胎座で各心皮に2個の胚珠をつけ1個のみ種子になる。花柱の上方内面に柱頭がある。
 果実は分離果、1.5~3㎜、褐色で表面はしわ状、無毛。種子は楕円形、長さ約 1㎜、褐色で表面は平滑。染色体数は 2n = 22。 [wiki]

半夏生_1 半夏生_2 半夏生_3

 水邊ニ自生スル宿根草本デアル。茎高サ二、三尺二達シ地下二ハ根茎ガアル。
 葉ハ長楕圓形全邊デ、基脚ハ心臓形葉柄ノ基部茎ヲ包ム。
 盛夏ノ候梢上其ノ表面ノ白色ナル特異ノ葉二、三ヲ生ジ、其ノ葉腋二穂状花ヲ綴ル。蟲媒花デ昆虫ヲ誘フ手段デアラウ。
 花ハ淡黄色デ、著シクナイ。
 観賞用トシテ栽植シ又薬用二供ス。 [§3]


ヤマボウシ (山法師 ヤマグワ) [ミズキ属] みずき科 ヤマバウシ (いつき まつぐわ 四照花)山茱萸[さんしゅゆ]科

 山法師で丸いつぼみの集まりを 坊主頭に、白い総包を頭巾に見立てた。
 本州、四国、九州および朝鮮半島、中国に分布。山野にふつうに見る落葉高木。幹は直立して分枝、高さ8~10m。葉は短柄で対生、卵状楕円形、全縁。
 夏、枝先に花柄を出し、その頂に多数の小花をつける。4個の総包片は白色大形で花弁のよう。中心に花弁4、雄しべ4。 [§1] 

山法師_1 山法師_2

 山地ニ自生スル落葉喬木デ高サ二丈餘二達ス。
 葉ハ對生シ廣楕圓形デ先端尖リ全邊デ波状ヲ呈シ、 鋸歯ヲ有シ葉柄ニヨッテ互生シ、葉柄二ハ普通二個ノ微小ナ蜜腺ヲ具フ。
 花後だいず大ノ球形ノ核果ヲ結ビ黑熟ス。[§3]


ソメイヨシノ [染井吉野] [サクラ属] ばら科 ソメヰヨシノ [薔薇科]

 Prunus yedoensis Matsum.
 江戸末期、東京染井村、現在の駒込の植木屋から広まった。単に吉野では山桜と混同するので明治5年に染井吉野と付いた。ウバヒガンとオオシマザクラの雑種であろうという。
 庭、公園、街路に植栽する落葉高木。高さ7m内外。葉は互生、長さ8㎝内外、柄ともに細毛がある。花は3~4月、葉より先。花柄、がく、花柱有毛。がく5裂。花弁5凹頭。[§1]  [wiki] さくら図鑑[web]

染井吉野_1 染井吉野_2

 東京附近に観賞用トシテ多ク栽培セラル、最普通ノ落葉喬木デアルガ、イマハ各地ニ裁エラレテ居ル。高サ二、三丈二達スルガ、さくらノ中デモ壽命ノ短イモノデ四十年位ト称セラレル。
 葉ハ倒卵形デ先端尖リ縁邊二鋸歯ヲ有シ葉柄ニヨッテ互生シ、葉柄二ハ普通二個ノ微小ナ蜜腺ヲ具フ。四月初メ葉ニ先ダチ帯紅色五辨デ先端浅裂シタ花ヲ密生ス。花梗二ハ毛茸ヲ密布ス。花後だいず大ノ球形ノ核果ヲ結ビ黑熟ス。本種ハ其品種頗多シ。[§3]


オカメザクラ オカメ [傍目桜] [サクラ属] ばら科

 オカメザクラ(オカメ、Prunus incamp cv. Okame)はバラ科サクラ属の落葉小低木でサクラの園芸品種である。
 イギリスの桜研究家であるコリングウッド・イングラムがカンヒザクラとマメザクラを交配して作出した。名前は"おかめ"に由来する。
  淡い紅色の一重咲き。花が下を向いているのが特徴である。早咲きで花期は2月下旬から3月上旬ごろ。地域によるがソメイヨシノより早くに開花する。
 なお、京都の大報恩寺(千本釈迦堂)の阿亀桜(おかめざくら)は単独木に対する愛称である。品種としてはシダレザクラであり、本品種とは無関係である。
 神奈川県小田原市根府川地区では本品種を中心に、桜の里作りで地域活性化に取り組んでおり、毎年根府川おかめ桜まつりが行われている。[§1] [wiki] さくら図鑑[web]

お亀_1 お亀_2


ショウカワザクラ [荘川桜] [サクラ属] ばら科

 荘川桜(しょうかわざくら)は、岐阜県高山市荘川町中野(旧荘川村)の国道156号沿い、御母衣ダム湖岸に移植された樹齢450年と推定される2本のエドヒガンの古木。ごく淡いピンク色の花弁とごつごつした幹が特徴。樹高約20m、幹囲目通り約6m。岐阜県指定天然記念物。
 御母衣ダム建設によってダム湖底に沈む運命にあった桜を1960年12月、ダムを建設した電源開発株式会社(Jパワー)の初代総裁高碕達之助の発案で、同社により移植され、保守されている。 移植後、桜のあった旧荘川村に因んで「荘川桜」と名づけられた。[wiki]

荘川_1 荘川_2

 荘川桜物語
岐阜県高山市荘川町。ここに、二本の老いた桜が生きている。
 樹高、約二十メートル
 幹周、約六メートル
 樹齢、四百五十余年

四方を山に囲まれた御母衣湖畔にたたずむこの桜には、 奇跡のものがたりがある。
御母衣ダム建設にともない、
光輪寺と照蓮寺が、湖底に沈むことになった。
そこで春になると村人の眼を楽しませていたのが、
二本の老桜であった。
 庄川桜物語[web]


ギョイコウザクラ [御衣黄桜] [サクラ属] ばら科

 御衣黄桜(ごいこうざくら) ギョイコウ(御衣黄、学名:Cerasus Sato-zakura Group ‘Gioiko’ Koidz.)は、バラ科サクラ属の植物。オオシマザクラを基に生まれた日本原産の栽培品種のサトザクラ群のサクラ。名前は江戸時代中期から見られ、その由来は貴族の衣服の萌黄色に近いため。別名は「ミソギ」。
 特徴 日本花の会結城農場にて 江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたのが始まりとされる。荒川堤で栽培されていたサトザクラの一つ。江戸時代にシーボルトが持ち帰った標本が現存している。
 最大の特徴は、ウコン(鬱金)、スマウラフゲンゾウ(須磨浦普賢象)、ソノサトキザクラ(園里黄桜)、ソノサトリョクリュウ(園里緑龍)と同じく、黄色・黄緑・緑色系の花を咲かせることである。DNA解析により枝変わりの可能性が指摘されている。花弁に黄色のカロテノイドと緑色のクロロフィルを含む葉緑体をもつ性質はウコンなどと同じであるが、ウコンは緑色のクロロフィルが少量のため黄緑(淡黄色)に見え、ギョイコウはクロロフィルが多量のためより濃い緑色に見えると考えられている。 樹形は高木の盃状、八重咲きの黄緑に近い緑色の中輪の花をつけるヤエザクラである。東京、京都市、石川県白山市での花期は4月下旬。 開花初期 最盛期を過ぎると赤みを帯びる 開花初期 最盛期を過ぎると赤みを帯びる 場所や時期によって、花の大きさや色合いなどに大きな差があり、花の大きさは、京都市や結城市で直径2から2.5センチメートル、北海道松前町で4から4.5センチメートルなど、場所によって異なる。花弁数は10から15程度の八重咲きで、花弁は肉厚で外側に反り返る。色は白色から淡緑色である。中心部に紅色の条線があり、開花時には目立たないが、次第に中心部から赤みが増してきて(紅変)、散る頃にはかなり赤くなる。また濃緑色の部分の裏側には、ウコンの花にはない気孔も存在する。
 珍しいサクラではあるが、沖縄県を除く日本各地の100ヶ所以上で見ることができる。また、現在は合併してなくなったが、かつては秋田県東由利町の町花であった。
 理化学研究所では、2007年にギョイコウに重イオンビームを照射し、開花頃には淡黄緑白色、終わりの頃に淡黄ピンク色の新品種「ニシナザオウ(仁科蔵王)」を開発した。重イオンビームを照射してサクラの新しい栽培品種を作出したのは世界初の試みであった[16]。なお理研は、重イオンビームを照射して、ニシナザオウの他にも、ケイオウザクラ(啓翁桜、敬翁桜)からニシナオトメ(仁科乙女)を、シュンゲッカ(春月花)からニシナハルカ(仁科春果)とニシナコマチ(仁科小町)を作出している。 出典[wiki]

荘川_1 荘川_2

 荘川桜物語
岐阜県高山市荘川町。ここに、二本の老いた桜が生きている。
 樹高、約二十メートル
 幹周、約六メートル
 樹齢、四百五十余年

四方を山に囲まれた御母衣湖畔にたたずむこの桜には、 奇跡のものがたりがある。
御母衣ダム建設にともない、
光輪寺と照蓮寺が、湖底に沈むことになった。
そこで春になると村人の眼を楽しませていたのが、
二本の老桜であった。
 庄川桜物語[web]


サトザクラ [里桜] [サクラ属] ばら科

 里桜(サトザクラ)で、人家に植えられる桜の意。オオシマザクラから選出された園芸品で品種多く、それらの総称。
 庭、公園などに栽植する落葉高木。幹は直立、樹皮は荒々しい。全体に無毛。新葉は多く赤褐色、とげ状きょ歯縁。柄の上部に蜜腺あり。花は4月、新葉と同じか先に開くが、他の種より遅い。八重咲、雌しべや雄しべの退化したものが多い。 [§1] さくら図鑑[web]

里桜_1

 
岐阜県高山市荘川町。ここに、二本の老いた桜が生きている。
 樹高、約二十メートル
 幹周、約六メートル
 樹齢、四百五十余年

四方を山に囲まれた御母衣湖畔にたたずむこの桜には、 奇跡のものがたりがある。
御母衣ダム建設にともない、
光輪寺と照蓮寺が、湖底に沈むことになった。
そこで春になると村人の眼を楽しませていたのが、
二本の老桜であった。
 庄川桜物語[web]


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アブラナ ナノハナ ナタネナ ナバナ  [油菜 菜種菜 菜花] [ナバナ属] あぶらな科 アブラナ [油菜]  十字花科

 種から油をとる菜。原種は中国から渡来。古くから茎葉や花蕾は野菜、また切花、採油用に栽培する越年草。全体に滑らか。茎は上部で文枝し高さ1m以上。下葉は有柄羽列裂で大きく、上葉は無茎、基部は耳状で茎を抱く。花は4月、総状花序。がく片4、花弁4、長さ1㎝くさび形。雄しべ6の内4本が長い。[§1]

 アブラナ(油菜)は、アブラナ科アブラナ属の二年生植物。古くから野菜として、また油を採るため栽培されてきた作物で、別名としてナノハナ(菜の花)、ナタネ(菜種は正式な作物名である)などがあり、江戸時代には胡菜または蕓薹と呼ばれた。
 実際にはアブラナ属の花はどれも黄色で似通っていることから、すべて「菜の花」と呼ばれる傾向がある。
 植物油の原料として栽培されているのは、ほとんどが別種のセイヨウアブラナ(西洋油菜、学名:B. napus)であり、在来種のアブラナは野菜として生産され、開花前に収穫されてしまうことが多い。また、離弁花類である。
 原種は、西アジアから北ヨーロッパの大麦畑に生えていた雑草で、農耕文化と共に移動したと考えられている。漢代の中国に渡ると栽培作物となり多様な野菜を生むなど、東アジアで古くから栽培されている。日本では弥生時代以降から利用されたとみられる。
 本来は菜、つまり葉物野菜として利用され、古事記では吉備の菘菜(あおな)、万葉集では佐野の茎立(くくたち)として登場し、花芽についても、延喜式に記されている。
 江戸時代になって、植物油の採油目的として栽培され、その油は菜種油と呼ばれた。菜種油は、主に灯油原料として利用され、生活に密着したものとなった。そのため、菜種という言葉は、一般的な植物名として定着したのであった。また、一般にアブラナ属植物の種子からは油が採取でき、カラシナやカブも利用されている。
 丈夫で育てやすく、広く栽培されたなじみ深い作物だった。また、菜種畑は明るい黄色が畑を覆う「菜の花畑」として春の風物詩とされ、歌や文学作品の題材となるが、明治時代以降はセイヨウアブラナに置き換わっている。 [wiki]

菜の花_1 菜の花_2 菜の花_2

 本邦各處二栽培セラレル2年生草本デ茎高サ四、五尺二達ス。下部ノ葉ハ大形羽状二缺刻及ビ大小ノ鋸歯ヲ有シ葉柄デ互生スルガ、上部ノ葉ハ無柄デ茎ヲ抱ク。四月頃、梢上ヲ分カチ黄色四辨花ヲ総状二開キ長角ヲ結ビ熟スレバ裂開シテ黒色ノ種子ヲ散ズ。葉ハ食用トシ種子ハ種油ヲ搾取シ粕ハ油粕と称シテ肥料トス。[§4]


ウメ [梅] [サクラ属] ばら科 ウメ [梅]  薔薇科 

 漢名梅の漢音Mei、Muiの転化とか、薬用にする烏梅とか、熏す梅のことといわれる。中国中部原産、古代に渡来し、九州で野生化。観賞用、果樹に植栽する落葉高木。
 高さ6mくらい、多く分枝。古枝に小枝の変形したトゲがある。葉は互生、有柄、長さは5~8㎝。花は2~4月、葉の出る前は無花柄。がく片5、花弁5、雄しべ多数。園芸品種も多い。 [§1]

 中国中部原産の落葉広葉樹の小高木から高木。古くから栽培され、野生化もしている。日本でもよく知られる果樹や花木で、多数の園芸品種がある。樹皮は紫褐色で縦に不規則に割れ、小枝の先はとげ状になることもある。一年枝は、緑色でほぼ無毛であるが、白い細かな点がある。老木の樹皮にはウメノキゴケなどの地衣類がよくつく。冬芽は互生し、花芽と葉芽がはっきりしている。花芽は赤褐色の広卵形で、11 - 14枚の芽鱗に覆われ、1か所に2、3個つく。葉芽は濃褐色の円錐形でごく小さく、多数の芽鱗で覆われ、枝先には仮頂芽がつく。葉痕は半円形で、維管束痕が3個ある。
 早春、葉に先だって前年枝の葉腋に1 - 3個の花がつく。毎年1 - 3月ごろに、5枚の花弁のある1センチメートルから3センチメートルほどの花を葉に先立って咲かせる。花の色は白、淡紅、紅色など。花柄は短い。葉は互生で先が尖った卵形で、周囲が鋸歯状。 [wiki]

梅_1 梅_2

 古く支那ヨリ渡来セルモノニシテ廣く栽培セラルル落葉喬木デ高サ二三丈ニ達ス。葉ハ卵形デ先端細ク尖リ縁邊ニ鋸歯ガアル。早春葉ニ先ダッテ花ヲ開き香氣ガ甚ダ高イ。花色ハ白色ヲ常トスルガ、紅色、淡紅色等アリ、辨ニ一重ト八重トノ別ガアル。果實ハ核果デ梅雨ノ頃熟ス。果實ハ紫蘇ト共二鹽蔵シテ梅干トシ、或ハ砂糖煮、火酒漬トシ食用二供セラル。[§4]


ユスラウメ [梅桃、桜桃、山桜桃] [サクラ属] ばら科 ユスラウメ [山櫻桃]  薔薇科 

 枝を揺すって。[§1]

 バラ科サクラ属の落葉低木の果樹。若枝や葉に毛が生えているのが特徴。単にユスラとも。庭園などに植えられる。サクランボに似た赤い小さな実をつけ、食用になる。漢名は英桃。俗名はユスラゴ。
名称:
 和名ユスラウメの由来について、植物学者の牧野富太郎の説によれば、食用できる果実を収穫するのに木をゆするのでこの名がつけられたのではないかとしている。
 サクラを意味する漢字「櫻」は、元々はユスラウメを指す字であった 。  茨城県西南地域では「よそらんめ」と方言で呼ぶ。福島県相馬地方では「リッサ」と方言で呼ぶ。
特徴:
 中国北西部、朝鮮半島、モンゴル高原原産。日本へは江戸時代初期にはすでに渡来して、主に庭木として栽培されていた。
 落葉広葉樹の低木で、樹高は3~4mでよく分枝する。樹皮は紫褐色や暗褐色で、生長とともに灰色を帯び、めくれるように不規則に剥がれる。一年枝や若枝は褐色で、短毛が密に生えている。葉は長さ4~7㎝の楕円形で、葉脈に沿って凹凸があり、全体に細かい毛を生じる。
 花期は4月。葉が開くのと同時、または葉が展開する前に、桜に似た白色または淡紅色の五弁の花が葉腋に1つずつ咲く。果期は6月。花後は小ぶりな丸い果実をつけ、赤色に熟して食用になる。果実はニワウメよりやや大きく、ほぼ球形ながらモモの実のようにかすかな縦割れがあり、表面には毛がない。
 冬芽は互生し、暗褐色の先が鋭くとがった長楕円形で芽鱗6~8枚に包まれており、1か所にほぼ3個つく。短枝には花芽が集中する。葉痕は心形や半円形で、維管束痕が3個ある。[wiki]

ユスラウメ_1 ユスラウメ_2 ユスラウメ_3

 庭園ニ栽培スル落葉灌木デアル。枝葉繁茂シ若キ茎ハ毛茸ヲ密生シ其高サ七・八尺二達ス。葉ハ卵形或ハ長楕圓形デ縁邊二鋸歯ヲ為シ毛ヲ有ス。春日葉ニ先立チテ白色5辨ノ花ヲ開ク。果實ハ熟スレバ深赤色ヲ呈シテ光澤ヲ有シ、食用二供スル。[§4]


  
ハボタン [葉牡丹] [アブラナ属] あぶらな科  [科] 

 葉の大きい集まりを牡丹の花に見立てた名。欧州原産。キャベツと同母種の別変種。冬の生け花や花壇、鉢に1年草扱いで栽培。高さ20~60㎝、茎は著しく太く直立し葉痕が残る。葉は広く茎頂に数10葉を互いに抱き合い、中心は小さい。秋から冬に赤紫、淡黄、白色になる。花や果実はタマナと同じ。品種により、ちり面、丸葉、珊瑚などあり。 [§1]

葉牡丹_1 葉牡丹_2 葉牡丹_3

 名前の由来は、葉を牡丹の花に見立てたもの。耐寒性に優れ、冬の公園を彩るほか、門松の添え物にも利用されるが、暖地では色づかず、寒地では屋外越冬できない。
 様々に着色した葉が、サニーレタスのように同心円状に集積した形態のものを鑑賞する。
 大別して葉に葉緑体以外の色素を持たない品種と、赤キャベツ同様に色素(アントシアニン)を持つものがあり、一定以下の低温に晒されてから出葉すると葉緑素が抜け、白やクリーム色、または紫、赤、桃色等に色づく。それまでに分化した葉が周縁部を緑色に縁どり、着色した中心部の葉とのコントラストが映える。
 また、多年草として育てれば樹木のような枝を出し、それぞれの枝の先端にハボタンがついた姿(踊りハボタン)となる。
 ケールの渡来時期は鎌倉時代中期または江戸時代前期とされるが、現在見られるハボタンの作出時期としては、園芸ブームに沸き、草本植物の斑入りなど葉変わりが珍重された江戸中期以降と見られ、縁起のよい紅白二色が好まれたという。当時、博物学者の山岡恭安による『本草正正譌』(1778年)で牡丹菜、葉牡丹と記載されているのが文献上の初見とみられ、古典園芸植物とも言いうる。 [wiki]


ツバキ ヤブツバキ ヤマツバキ [椿 海石榴] [ツバキ属] つばき科 ツバキ [椿 山茶]  山茶科

 厚葉木と言われ、葉につやがあるから津葉木ともいう。椿は春に花が咲くため日本で作った字。 本州から沖縄の海岸や近くの山地にはえ、また庭木や生花用に植栽する常緑高木。全体に無毛。幹は滑らか。葉は互生し長さ6~12㎝。 花は12月~4月、枝先に1個半開。花弁5、長さ3~5㎝。種子から油、用材に。園芸品種は非常に多い。[§1]
 ツバキの語源については諸説あり、葉につやがあるので「津葉木」とする説や、葉が厚いので「厚葉木」と書いて語頭の「ア」の読みが略されたとする説などがあり、いずれも葉の特徴から名付けられたとみられている。数多くの園芸品種が栽培されている一方で、日本においては海岸近くの山中や、雑木林に生える代表的な野生種をヤブツバキとよんでいる。
 植物学上の種(標準和名)であるヤブツバキ(学名: Camellia japonica)の別名として、一般的にツバキと呼んでおり、またヤマツバキ(山椿)の別名でも呼ばれる。日本内外で近縁のユキツバキから作り出された数々の園芸品種、ワビスケ、中国大陸・ベトナム産の原種や園芸品種などを総称的に「椿」と呼ぶが、同じツバキ属であってもサザンカを椿と呼ぶことはあまりない。なお、漢字の「椿」は、中国では霊木の名で、ツバキという意味は日本での国訓である。ヤブツバキの中国植物名(漢名)は、紅山茶(こうさんちゃ)という。「椿」の字の音読みは「チン」で、椿山荘などの固有名詞に使われたりする。なお「椿」の原義はツバキとは無関係のセンダン科の植物チャンチン(香椿)であり、「つばき」は国訓、もしくは、字形が偶然一致した国字である。歴史的な背景として、日本では奈良時代に編まれた『出雲風土記』(733年)に既に「椿」が用いられている。その他、多くの日本の古文献に出てくる。ツバキの古名はカタシである。
 ツバキは『万葉集』に九首みられるが、「椿」だけではなく「海石榴」「都婆伎」「都婆吉」とも記されている。『万葉集』に「八峯乃海石榴(やつをのつばき)」(巻十九の四一五二)と「夜都乎乃都婆吉(やつをのつばき)」(巻二十の四四八一)とあり、 比較によって「海石榴」をツバキと読むことがわかる。
 ツバキは日本原産の植物で、油がとれることは良く知られている。かつて遣唐使はこの油をもって渡海した。[wiki]

椿_1 椿_2 椿_3

 多ク庭園ニ栽培セラレルガ亦山地二モ自生スル常緑喬木デ高サ二、三丈二達ス。葉ハ長楕圓形デ先端尖リ光澤ガアッテ厚ク縁辺ニ鋸歯ガアル。春日開花シ花後圓形ノ果實ヲ結ビ秋末ニ至レバ鞘ハ裂開シテ淡黒色ノ種子二三箇ヲ出ス。種子ヨリ油ヲ搾取ス。観賞用トシテ到ル處ニ栽培セラルルモノデ庭園ニ、鉢植ニ愛玩セラレ品種頗ル多種多様デアル。[§3]


ポインセチア (ショウジョウボク) 猩猩木 [トウダイグサ属] トウダイグサ科 シャウジャウソウ タカトウダイ科

 赤い小総包を花の顔に見立て、顔の赤い。猩猩にたとえた名。メキシコ原産。温室で栽植され冬の鉢植え、切花にする常緑低木。茎は熱帯では高さ高さ2~3m、まばらに分枝。葉は互生し有柄。枝先では節間がつまって輪生条。花は11~3月、花弁はない。小総苞は腺体1個。中に雄しべ1の雄花数個と雌しべ1の雌花1個。長柄。別名ポインセチア[§1]

 日本には明治時代に来た。和名はショウジョウボク(猩々木)。大酒飲みの赤い顔が特徴の、伝説上の動物である猩々に似ていることから名付けられたという。
 短日植物で園芸植物としては開花を促すために 短日処理を行う。開花到達日数80~90日)観葉植物として、クリスマスの時期にあわせて短日処理をして、紅葉させて緑色の葉色とのコントラストを楽しむ。ただし0℃を下回るような場所に放置すると葉が落ちてしまうので、クリスマスの時期の管理には注意が必要である。
 増やし方は、水を張った容器や、土に挿し木をすれば発根する。園芸品種が近年多様化しており、従来の紅色に加えて、乳白色、淡い黄緑、ピンク、斑入りなどのバリエーションが楽しめる。強剪定にも耐える。
 一般に鉢植えの植物というイメージが強いが、宮崎県宮崎市堀切峠の沿道には5万本以上植えられており、12月の開花時期には日南海岸の展望と合わせて名所となっている。小さな花が数個固まって咲いているため、1つの花のように見える。
 よく似たものにショウジョウソウがある。全体によく似ているが草であり、幹は木質化しない。また、包葉も全部は色づかないのが普通である。日本では時に帰化植物としても見られる。[wiki]

ポインセチア_1 ポインセチア_2 ポインセチア_3

 本書[§4]には[ポインセチア 猩猩木]の記載がないので類縁種の[シャウジャウサウ 猩猩草]を掲載する。[webmaster]

 北米原産デ観賞用トシテ庭園ニ培養セラレル一年生草本デ茎は高さ12尺、葉ハ互生デ短柄ヲ有シ一種独特ノ缺刻ガアル。夏秋ノ候、梢上ノ数葉ハ紅色ヲ呈シテ花弁様ヲナシソノ間ニ数個ノ小花ヲ賛族スル。花色ハ緑黄色デ著シクナイノハ蓋シ周囲ノ紅色ヲ呈シテ美シイカラ特二美シクシテ蟲ヲ招クノ要ナキ所以デアラウ。[§4]


シクラメン カガリビバナ ブタノマンジュウ [シクラメン属] さくらそう科 シクラメン ブタノマンヂウ  [属] 櫻草科
 

 花の形がかがり火を思わせるから。その代表種であり、地中海東部原産の多年草。主に鉢植えに温室で栽培する。地中に球茎があり、頂部から長柄のある肉厚の葉を群生する。花は12~3月、高さ15~20㎝の太い花茎を出し1花を下垂して開く。改良されて今日の園芸品種があり、ペルシクム、パピリオ、ロココなど各系に各色と多彩。[§1]
 カガリビバナという和名は、この花を見たある日本の貴婦人(九条武子だといわれている)が、「これはかがり火の様な花ですね」と言ったのを聞いた植物学者・牧野富太郎が名付けた。「ブタノマンジュウ(豚の饅頭)」は、植物学者・大久保三郎が英名を日本語にそのまま移し替えた名前である。
 日本にはは明治時代に伝わり、本格的な栽培は、大正時代に岐阜県恵那市東野の伊藤孝重が始めたとされる。戦後急速に普及し、品種改良も進められて、花色も黄色や二色、フリンジ咲き、八重咲きなどが登場した。日本における鉢植え植物としての栽培量はトップクラスで、冬の鉢植えの代表格として定着している[wiki]

シクラメン1 シクラメン2 シクラメン3

 欧州ノ山地ニ自生スル多年生ノ草本デアッテ近年渡来セルモノナルモ盛ン二培養セラレテ居ル。葉ハ心臓形全邊デ光澤アリ長イ葉柄ヲソナへ、通常直径一二寸クライノ扁平ナ球状ノ茎ニ叢生シテソノ間カラ三、四寸クライノ花梗ヲ出シ、ソノ頂上ニ一個ヅツノ篝火ノ如キ異様ノ美シイ花ヲ着ケル。花色ハ紅紫色亦ハ白色デアル。ソノ茎ハ豚ノ飼料トナル。[§4]


ツワブキ 石蕗 [タカラコウ属] きく科 ツハブキ 石蕗 槖吾 [タカラコウ属] 菊科

 フキに似て葉に光沢があるのでツヤブキの転化という。本州石川・福島県から沖縄おび朝鮮半島、中国の沿岸付近に多い常緑の多年草。根茎は太く長い柄のある根生葉を束生、若葉ははじめ内側に巻き込む。高さ60㎝ぐらいの花茎が伸び、花は10月~12月、径5㎝ぐらいの頭花を散房状につける。舌状花は舌状花は1列で雌性、中心管状花。食用、薬用、観賞用に用いる。[§1]
 葉に艶があります。名前は艶蕗(つやぶき)がなまったものとだといわれます。主に晩秋の海岸を彩るこの草は古くから栽培され、多くの栽培品種が生まれています。乾燥に強いため道路の中央分離帯などにも植えれれています。[§2]

ツワブキ1 ツワブキ2 ツワブキ3

本州中、南部及ビ九州、琉球、臺灣等の海濱ニ自生品ヲ見ル多年生デアルガ多クハ庭園ニ栽培セラル、品種デアル。茎ハ高サ二尺ニ達シ全體ニ淡褐色ノ繊毛ヲ密布シ葉ハ革質、上面滑澤デ腎形ヲナシ縁邊多角様歯牙様縁ヲナス。十月頃二尺許ノ花軸ヲ出シテ小梗ヲ分チ、黄色大形ノ頭花房状花序ニ排列スル。庭園ニ栽植シ観賞ニ供セラルモノデアル。[§4]


ホトトギス 杜鵑草 油点草 [ホトトギス属] ゆり科 ホトトギス 油點草  百合科

 花被片の斑点を杜鵑の胸にある斑点になぞった名。本州関東から九州の山地にはえる多年草。茎は直立しあるいは崖から垂れ下がり長さ30~70㎝、多くは単一で粗い長毛がある。葉は2列の互生で長さ6~11㎝。花は8月~10月で径2.5㎝内外。花被片6は斜め上に開く、外面有毛、外3片は、基部がふくらむ。雄しべ6は花糸に腺毛がある。花柱3裂、先2岐。[§1]

ホトトギス1
ホトトギス2

山間陰湿ノ地二生ズル多年性草本デアルケレドモ、叉観賞用トシテ多ク栽培セラル。茎ノ高サ一二尺ニ達シ長楕圓形ノ抱茎葉ヲ有シ、葉茎共二有毛デ、叉葉ニ斑紋アルヲ常トスル。夏秋ノ候、梢葉腋二六片花ヲ開ク、本科は白質で暗紫色ノ斑点ヲ有シ花後長キ蒴果ヲ結ブ。観賞用トシテ栽培スル。[§4]


BAR

春の七草

・セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ
・ツクシ タンポポ フキノトウ レンゲ ナノハナ シュンギク スミレ [新 春の七草 by Webmaster]


セリ 芹 [セリ属] せり科 芹 水芹 [繖形(さんけい)科]

 新苗が沢山出る様子を争いあっているようだからと言う説がある。春の七草の1つ。各地の湿った所や溝の中に生え、葉には香りがあり食用に栽培する多年草。秋には匍匐枝の節から新苗を出し翌春に最も盛んに成長する。葉は互生し柄の基部は茎を抱く。花は7~8月、高さ30㎝内外の稜のある花茎を出し複散形花序、がく片5。花弁5。 [§1]

 到處ノ水田、湿地ニ自生スル多年生草本デ [§4]


ナズナ ペンペングサ 薺 撫菜 [属] 科

 和名ナズナの由来は諸説あり、早春に開花して夏になると枯れることから「夏無き菜」から変化した説、撫でたいほど小さく可愛い花(菜)の意で、「撫で菜(なでな)」から転訛したという説など。
 北半球に広く分布し、北海道から九州まで分布する。草原、野原、土手、荒れ地や、各地の郊外の道端、空き地、畑や庭のすみなど、日当たりの良いところならどこでもふつうに見られる。 越年生の二年草草本。白い直根を持ち、春、茎が伸びて草丈は10~50㎝になり、春の終わりごろには50 cm近くに生長する。冬越しの根生葉は、不規則に羽状に深く裂けた葉で、ロゼット状を呈する。  葉の長さは10cmで、ダイコンの葉のような切れ込みがあり羽状に裂けて、裂片は尖り、先は大きめになる。茎につく葉は小さめで、柄がなく基部は茎を抱き、切れ込みは無い。茎の上部につく葉は楕円形で、先は尖る。 花期は春から夏、3月~7月ころで、越冬するので背の低いうちから咲き始める。花茎を伸ばして分枝する茎先に総状花序を出して、有柄で十字形に4枚の白い花弁を持つ直径3㎜ほどの小さな花を多数付ける。下から上へと次々に花を咲かせる無限花序で、下の方で花が終わって種子が形成される間も、先端部では次々とつぼみを形成して開花していく。花後は順次、実を結ぶ。[§1] 

[§4] 


ゴギョウ  [属] 科

[§1] 

[§4] 


ハコベ  [属] 科

[§1] 

[§4] 


ホトケノザ  [属] 科

[§1] 

[§4] 


スズナ  [属] 科

[§1] 

[§4] 


スズシロ  [属] 科

[§1] 

[§4] 

Green Bar

秋の七草

・ハギ ススキ キキョウ ナデシコ オミナエシ クズ フジバカマ

ハギ(マルバハギ) 萩 胡枝花 [ハギ属] まめ科 ハギ 萩 豆科

生え芽の意。円葉萩。本州から九州及び朝鮮半島、中国の暖帯に分布。山野に生える落葉低木。高さ2mくらい、多く分枝、白短毛がある。葉は互生で有柄、3出複葉、小葉は2~4㎝、裏面短毛多く淡白色。花は8月~10月、葉より短い総状花序。がく4深裂、旗弁は大きく紅紫、翼弁濃紫、竜骨弁淡紫紅色、雄しべ10。[§1]

萩_1 萩_2

多ク山野二自生スル多年生灌木様草本デ、茎高サ五・六尺二達シ、叢生シテ枝ヲ分カツ。幹ハ冬全ク枯レズ、故二年ヲ経ルモノハ頗ル粗大デ灌木様ヲナスコトガアル。葉ハ一柄三箇、葉尖二軟刺毛ガアル。秋日葉腋梢頭二多数房状ヲナシテ紅紫色ノ蝶形ヲ開キ、花後莢ヲ結ブ。時二観賞用トシテ栽培ス。本種ハ栽培変種頗ル多シ。[§4]


ススキ 薄 芒 尾花 刈茅 [ススキ属] いね科 ススキ 薄 芒 尾花 刈茅 [ススキ属] いね科

芒はすくすく立つ木(草)の意。日本各地、朝鮮半島、中国に分布。山野の至るところに生える多年草。群生し高さ1~1.5m,根茎は短く分枝し硬質で節がある。茎は直立して節があり円柱形。葉は互生し細長く線形、縁に細歯がある。秋、茎の頂に黄褐色か紫褐色の大きい花穂をつける。花穂の各節に2個の小穂。[§1]

薄_1 薄_2

到ル所ノ山地草原等二生ズル宿根草本デ、年々宿根カラ茎葉ヲ抽キ高サ五・六尺二達シ縁辺ハ特二粗イ鋸状ナル細長ノ平行脈葉ヲ生ズル。秋日茎頭二黄褐色ノ長イ穂ヲ出ス。コノ穂ヲ尾花ト称シ秋ノ七草ノ一デアル。茎葉ヲ以テ屋根ヲ葺ク二用フル。[§4]


キキョウ 桔梗 [キキョウ属] ききょう科 キキヤウ 桔梗 [キキヤウ属] ききやう科

漢名桔梗の音読み。秋の七草に詠まれるアサガオはこの花といわれる。東アジアの温帯に分布。北海道西南部から沖縄の日当たりよい山野の草地に生え、また花は観賞、根は薬用として古くから栽培される多年草。茎は高さ40~100㎝、傷つくと白液を出す。葉は長さ4~7㎝。花は7~9月、花冠は径4~5㎝。雄しべ5。白色や二重咲きの園芸品種がある。[§1]

桔梗_1 桔梗_2

キキヤウ 山野ニ自生スル多年生草本デ茎ハ二・三尺二達シ圓柱形ニシテ質硬ク直立スル性ガアル。葉ハ披針形叉ハ長卵形デ縁邊二鋸歯ヲ有シ、多クハ互生スル。花ハ大型デ茎及ビ枝ノ頂端二生ジ花冠ハ釣鐘状デ五裂シ其色紫碧色叉ハ白色デ秋日開ク。観賞用トシテ栽培シ、若イ葉茎ハ食用トスル外根ヲ藥用ニ供セラル。[§4]


ナデシコ カワラナデシコ [ナデシコ属] なでしこ科 ナデシコ 撫子 [ナデシコ属] なでしこ科

撫子は可憐な花の様子に基づく。欧州、アジアの温帯に分布。日本各地の山野に生える多年草。秋の七草の一つ。茎は数本束生、直立、高さ50㎝内外、葉は対生で節を抱き、長さ3~9㎝。花は6~9月。がく筒長さ2~3㎝、5裂。小胞4~6.花弁5、縁は糸状に深裂、基部に緑毛がある。雄しべ10.花柱2。[§1]

撫子_1 撫子_2

山野二自生ノ多イ宿根草本デ秋ノ七草ノ一ツデアル。茎高サ十二尺、葉ハ線状披針形デ膨起シタ節ヲ擁シテ対生スル。九月頃梢枝ヲ分チ、淡紅色デ花辨ノ縁邊ガ複雑ニ深裂シタル花ヲ開キ、愛ラシイモノデアル。からなでしこニ対シテやまとなでしこトモ云ヒ初秋ノ候田野河邊等二咲キ出デタル様ハ愛ラシイ。[§4]


オミナエシ [オミナエシ属] おみなえし科 ヲミナヘシ [ヲミナへシ属] 女郎花科

 オトコエシに対して全草が優しいので女性にたとえていう。秋の七草の一つ。女郎花は日本漢字名。東アジアの温帯から暖帯に分布。日本各地の日当たりのよい山野に生える多年草。根茎は太く横に伏し、株わきで新苗が分かれて繁殖。茎は直立、高さ1mくらい。花は8~10月、径0.3~0.4㎝散房状。子房は下位、3室で1室だけが結実。花冠5裂、雄しべ4[§1]

女郎花_1

ヲミナヘシ 山野ニ自生スル多年生草本デ茎ハ三・四尺二達シ、葉ハ對生デ下部ノモノハ羽状複葉、上部ノモノハ細長ノ小箪葉或ハ三裂ス。花ハ黄色デ複豪散花序ニ着生スル。本科ノ植物ハ花後ガクノ縁邊二羽状ノ剛毛ヲ開出スルモノト開出シナイモノトアル。本属ハ即後者ニ属シ三雄蘂ヲ有スル。[§4]


クズ 葛 [クズ属] まめ科 クズ 葛 [クズ属] まめ科

 クズカズラの略。一説に大和の国栖の人が葛粉を作って売りに来たことからという。東南アジアに分布。各地の山野に生える多年草。全株に粗毛がある。茎は基部木質、つる性で10m以上。葉は互生、長柄で3出複葉、小葉は長さ17㎝位。花は8~9月、長さ15~18㎝の総状花序。豆果は長さ5~10㎝、開出毛密生。根は薬用。雄しべ10。現在では世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の一つである。[Wikipedia]

葛_1 葛_2 葛_3 葛_4

山野二自生スル宿根草本デ茎高二・三丈二達スルモノガアル。葉ハ大型デ三箇ノ小葉カラ成リ、茎ト共二褐色ノ毛苔二富ム。秋日葉腋二、五・六寸ノ穂ヲ出シテ蝶形ヲ付ク。花色紫赤色ヲ呈シ、花後大ナル莢ヲ結ブ。根ヲ取ッテ藥用ト成シ、叉葛粉ヲ製ス。秋ノ七草ノ一デアル。[§4]


フジバカマ 藤袴 [ヒヨドリバナ属] きく科 フジバカマ 藤袴 [ヒヨドリバナ属] きく科

 秋の七草の一つ。中国では香草の別名あり。生乾き時に芳香があり、身につけ、浴場に入れ、また洗髪に用いた。奈良時代に中国から入り帰化したと思われる。本州関東から九州および朝鮮半島、中国の河岸の土手などにはえ、観賞用に栽培される多年草。地下茎は横にはう。茎は多く集まって直立。高さ1mくらい。花は8~9月。頭花は5個の管状花。[§1]

藤袴_1 藤袴_2

 多く山林叉ハ河畔等二自生多キ多年生草本デ茎ハ高サ三・四尺二達シ葉ハ對生ス。通常三裂シテ梢々三出複葉ノ観ヲ呈スルガ、梢上葉ニ至レバ無裂ナルガ普通デアル。何レモ縁邊二鋸歯ヲ有シ葉面多少光澤ヲ有ス。茎葉トモ二梢々紅色ヲ帯ビ一種ノ佳香ガアル。秋日淡紫紅色ヲ呈スル頭状花ヲ衣笠状ニ着生ス。本種ハ秋ノ七草トシテ叉芳香ヲ有スルカラ観賞二供スル品種デアル。[§4]


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出典参考書籍

左欄 [§1]:原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ 牧野富太郎 著 北隆館 昭和60年4月20日
左欄 [§2]:図鑑 愛知の野草 名古屋理科同好会植物サークル 中日新聞社 平成5年6月9日
左欄 [§3]:東海の植物 第一集 岡田善敏 著  名古屋鉄道株式会社  昭和29年3月1日
右欄 [§4]:全植物図鑑  日本博物研究会 著  博物研究会出版部  昭和10年5月10日

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